「あのね、冬夜君ファンは抜けがけ禁止条約があるらしいよ!!だからだよ!」


「そんなこと言ったら朝陽のがモテるんじゃない?」


「えー、まさかぁ!」


「いやいや、みんな可愛いって言ってるよ。朝陽のこと。」


「えっ、嘘!?」


「ほんと。」


「だったら、うれしい、です。」


「ははっ、照れてんの、朝陽」


「う、うるさい〜」


「はははっ」


なんてことない会話が凄く嬉しくて、


前より冬夜君の嘘っぽい笑顔が減ったのが嬉しくて、


もう、こんなに幸せでいいのかな。


「冬夜君、ずっと、一緒にいてね?」


「当たり前。」


その時の冬夜君の笑顔は、前までのちょっと嘘っぽい笑顔だった。











「なーにがいいかなー…」


しばらく歩いてアイス屋さんについて、今はなに味にするか悩んでるところ。


「なにで迷ってんの?」


「チョコミントか、いちごか、」


「じゃあ俺チョコミントにするから朝陽いちご頼みなよ。半分こしよ。」


「え、冬夜君食べたいの食べていいよ!!」


「俺も決められなかったからちょうどいいんだよ。」


…優しい…。