「冬夜君」


「お、朝陽」


冬夜君って呼ぶのにも、多分だいぶ慣れた。


今日は冬夜君と、放課後デートです。


「どこ行こっか!!」


「んー、朝陽決めて。この前俺の行きたいとこ行ったし。」


「え、じゃあ〜…アイス、食べに行きたい!」


「おっけ、じゃ、アイス食べいこ。」


「うんっ!」


冬夜君と歩いている途中、麻衣に会って、「やだぁラブラブぅ〜」と、冷やかされた(笑)


だけど、そんなことすら嬉しくて。


冬夜君の彼女になれたんだって、実感が湧いてくる。


「朝陽?」


「っ!?」


そんなことを考えていたせいかぼーっとしていた私の前に突如現れたのは冬夜君のドアップ!


わ、顔綺麗…。


「大丈夫?」


クスッと笑う冬夜君はやっぱりかっこいい。


「うん、ごめんぼーっとしてた!…冬夜君、顔綺麗だよね。」


「そう?普通じゃない?」


「普通じゃないよ!!全然!!!私より全然綺麗だし!」


「んー?そーかな?」


「だからモテるんだ、」


「や、モテないってば。」


「それは嘘だよ〜」


「いやいや、そんな告られたりしないし。」