こうしとけば…みんなの中にまだ、いられるんじゃないか。


「俺も前園さんが好きです」


「ぉぉおおおお!!!これはー!美男美女カップルの誕生か〜!?!」


「ではあとは2人で話したいんで。」


「あ!はい!!ありがとうございました〜!!!」


インタビューも終わったので、前園さんの腕を引いて歩き出す。


誰もいない校舎裏まで行って立ち止まった。


「柊君…?えーと、あの、えー…」


何を言おうか迷っているのか、しどろもどろな彼女。


「えーと!ごめん。あんなとこ連れ出して…。柊君、体育祭とか、好きじゃないって言ってたのに…」


「あーまあ、別にいいよ。」


「なんか、公開告白とか、もっとダメそうじゃん…ごめん!!」


「別にいいけど。好きなの?俺のこと」


「え、あ!はい!!…///」


「1回、振ったのに?」


「えーと…さ、寂しかったの…。柊君が、話しかけてくれなくて…!あと、は、初めて会った時から、気になってはいて…。なんか、隠してるみたいで!なんて言うか、無理してる、きがして…!」


彼女はいつも、俺に真っ直ぐぶつかってくる。


それに対して俺は、いつも、嘘でまみれている。