これが恋だと言うのならば

あの後彼女と数十分休憩しながら話をして家に帰った。



















そして今日は待ちに待った体育祭


大して待ってないけど。


俺は嫌々ながらも騎馬戦を終えて、晴真の応援に行った。


…そういえば、彼女も応援に来て欲しいと言っていたな。


今の晴真の出ている二人三脚が終わったら借人競走だっけ。


彼女が出るって言っていた気がする。


応援、て程でもないけど見ていようかな。


そう思って応援席にいると、


「冬夜〜!!!」


と、競技が終わったらしい晴真が駆け寄ってきた。


「何?応援するの?誰の?」


「あー、前園さん」


「うお!!そーいえば時が来たら動くとか言ってたよな〜!!!今日なの!?今日?!」


「や、別に…。」


「まあねまあね!冬夜だからね!!頑張って〜あ、俺次の競技並ばなきゃだから、じゃ!」


「あ、おー…」


…そうだった。


最近、彼女と近づくのをやめていたせいですっかり忘れていたけれど、俺が彼女に近づいたのは…



バンッ!


勢いのいいピストルの音が鳴って、どうやら競技が始まったようだ。