高校に入学した時から 人一倍、目を引く容姿の君は 名前の通り美しく煌めく波のような人だった。 俺を広い海に巻き込んで、 嫌なことはすべてかき消してくれるような。 時には太陽に反射してキラキラ輝き、 時には穏やかであり、時には激しく感情を表す。 そんな彼女を知るたび 俺の心はどんどん惹かれていった。 そんな時だった。 君が”恋人のふりをして” そう提案してきたのは。 あの時、どんな気持ちで俺にそう言ってきたのか…。 答えは約束の1か月を迎えるとき、 すべてが明らかとなったーーー