そういうと、プイッと種を返して席をたち、窓を開ける。
今はまだ6月な為、外もまだ明るい。
有栖川は、空に浮かぶ夕日を眺める。
と、そんな時、ビューーと強い風邪が来て、プリントが全部机の上から飛ばされてしまった。
でも、俺の目線はそんなものを移さないくらいに、有栖川に釘付けだった。
突然無くなったフードの代わりに出てきた、長く綺麗な黒い髪。そして、整いすぎた顔立ちに、赤い夕日を眩しそうに目を細めて見る、夕日以上に綺麗な赤い目。だがその目には、確かな闇が
渦巻いていて、……思わず、、、、息を、呑んだ。
そんな、一瞬で、それでも長いかのように感じた時間は、
『…………あー、お腹空いた 』
そんな気の抜けた、有栖川の声で終わりを迎えた。
今はまだ6月な為、外もまだ明るい。
有栖川は、空に浮かぶ夕日を眺める。
と、そんな時、ビューーと強い風邪が来て、プリントが全部机の上から飛ばされてしまった。
でも、俺の目線はそんなものを移さないくらいに、有栖川に釘付けだった。
突然無くなったフードの代わりに出てきた、長く綺麗な黒い髪。そして、整いすぎた顔立ちに、赤い夕日を眩しそうに目を細めて見る、夕日以上に綺麗な赤い目。だがその目には、確かな闇が
渦巻いていて、……思わず、、、、息を、呑んだ。
そんな、一瞬で、それでも長いかのように感じた時間は、
『…………あー、お腹空いた 』
そんな気の抜けた、有栖川の声で終わりを迎えた。

