隣の席の生徒が不信そうに見てくるが、今は成美さんから目が離せない。
成美さんは速い。他の男子なんかよりもすごく速い。でも、まるで目の前のハードルを跳ぶ気がないかのように、跳ぶと言うより蹴飛ばしている。
案の定、五十嵐さんに怒られて、渋々ハードルを起こしにいっている。そして、五十嵐さんに何か言ったのか、また怒られだした。
そして、ふと前を見ると、僕の前の席で、楽しそうに校庭を眺める仁が目に入った。
きっと仁も、僕と同じようなことを思っているのでしょうね。あの、人にこれっぽっちも興味を示さない、ましてや女なんて、性処理道具としか思っていないような仁が。
不思議な人だ。出会って直ぐにこれだけ僕達を変えてしまうなんて。
本当に、あなたは僕の興味を尽きさせない。
成美さんは速い。他の男子なんかよりもすごく速い。でも、まるで目の前のハードルを跳ぶ気がないかのように、跳ぶと言うより蹴飛ばしている。
案の定、五十嵐さんに怒られて、渋々ハードルを起こしにいっている。そして、五十嵐さんに何か言ったのか、また怒られだした。
そして、ふと前を見ると、僕の前の席で、楽しそうに校庭を眺める仁が目に入った。
きっと仁も、僕と同じようなことを思っているのでしょうね。あの、人にこれっぽっちも興味を示さない、ましてや女なんて、性処理道具としか思っていないような仁が。
不思議な人だ。出会って直ぐにこれだけ僕達を変えてしまうなんて。
本当に、あなたは僕の興味を尽きさせない。

