「まぁ〜そういう事だから着いてきてもらうよ」

「おい!勝手に決めんな!」

「ナ〜ルちゃん!これな〜んだ!」

そう言って青髪野郎がカバンから出したのは、



大量のメロンパンだった。

『 ッ………………………………』

「おい!何食いもんで吊ろうとしてんだ!おいナル!お前も何物欲しそうな顔してるんだ!」

「ほらほらナルちゃん、来てくれればこれ全部あげるよ〜」

『…………………………』

「たったの一時間くらいだから、ね?」

「おいナル、お前まさか行くとは『 ……行く』おいコラ」

「よーし、じゃあそこの車に乗ってね」

「チッ」

「…………………………」

行きたくない。非常に面倒臭い。だがメロンパンの為だ。悪いな瞬、樹。

そして、8人を乗せた車は、とある飲食店の前で止まった。