『 触んな…………ってか勝手に決めてんじゃねぇ。
帰るぞ、瞬、樹 』

「だな」

「うん」

そして銀髪男の横を通り過ぎて通過「パシッ」しようとしたんだけど、誰かに、腕を掴まれた。

「ちょっーと待って、ナルちゃん」

『 ………………青髪野郎……』

「え、待って、青髪野郎って俺の事?」

「「「プっ」」」

「えー、ショック〜」

そう言って、明らかな作り笑いでニコニコする。

『 離せ青髪野郎』

「おれ、仁ね。清水仁」

『 いいから離せ青髪野郎』

「おっと、ここで無視と来るか」

と、そこで、青髪野郎の腕を掴む樹。

「ナルの腕、離して」

「うーん、そうしてあげたいけどさ、ちょっとナルちゃんに言っておきたいことがあってね」