葵side

いつものように、屋上でご飯を食べようとしたら、今日は先客がいた。

でも、ここは僕達、千桜がよく学校でのたまり場として使っているから、ここは来てはいけないというのが暗黙の了解だ。

でも、拓哉の話だと転校生みたいだ。
きっと遠い所から来たから、僕達の事は知らないんだと思った。

でも、フードを深くまで被っているから顔は見えないけど、女もいる。なんかヤダな。

「ねぇ、君達」

「……んあ?なんだお前ら」

やっぱり、僕達のこと知らないみたいだ

「ここ、僕達が使ってるんだけど」

「あ?つかえばいいじゃねぇか」

「いや、そうじゃなくて」

「あ?なんなんだよお前ら」