殺す少女と堕ちる男達 1

『…………よく、医療雑誌を読んでる。車の中でも、地図と一緒に読んでただろ?』

…………見てたんですか。本当に鋭い人ですね、あなたは……

これは、私の誰にも言ったことのない夢です。

叶うはずもない夢を、幼い頃から夢見ていた。叶わないと知っていながらも、つい目に止まった医療雑誌を読んでしまったり。おかげで私の部屋のクローゼットには、隠された医療の本が沢山ある。

「……人を救う仕事が、したかったんです。私の母親が幼い頃癌で亡くなって、病気の怖さを知ってから、病気について調べ始めたんです。それから、そんな病気を、自分の手で直せたらと思うようになって、何時しか医者に憧れていました」

『……そうか』

「…………ですが、これは叶わない夢です」

『…………だから、そうじゃねぇんだよ』

「……え?」