殺す少女と堕ちる男達 1

彪吾が藤崎を追い越して逃げ、がっちり繋がれた手の為、私が次に走り、その次に私と手を繋いでいる藤崎が走る。というか走らされている。

「うらめしやぁーーー」

「うぉーー!」

すると、前から出てきた幽霊に、行く手を拒まれる。彪吾は私にぴったりとくっ付いて、目をがっちり閉じている。

「うらめしやぁーー」

「…………あの、進めないんで、退いてもらっていいですかね?」

「うわぁーーーーー」

「……出れなくなってしまうので……」

「う“わぁーーーーー!」

「…………あのすみません」


………………なんだこれ。もっと驚いてやれよ藤崎。幽霊可哀想じゃんか。一生懸命怖がらせようと必死じゃんか。