殺す少女と堕ちる男達 1

「…………俺の弟な、2年前に組同士の抗争に巻き込まれて死んだんだ。……俺達の組に抗争を仕掛けられた日、たまたま俺は外出してた。……でも絆は、あそこにいて、巻き込まれちまった」

「……俺があそこに居たら、俺がアイツを連れ出していれば……アイツを守れたかもしんねぇ、ってさ」

『…………後悔してんのか』

「あぁ、……今更何を思ったって変わんねぇってことくらい分かってんだよ。……でも、思わずにはいらんねぇんだ」

そう言うと、成美は『……そうか』と言い、また空へと視線を戻した。

そして、

『……ならもう、後悔すんなよ』

と言った。