殺す少女と堕ちる男達 1

彪吾side

灯台に登ると、そこには、空に手を伸ばした成美がいた。その姿を見た時、何故か成美が、手を引かれて消えてしまいそうに見えた。

そして、気づいたら話しかけていた。

「……会いたい奴が居るのか。あそこに」

荒川が前に言っていた。沢山目の前で亡くなった仲間が居ると。成美も、沢山仲間を亡くしたのかもしれねぇ。

すると、成美は少し悲しそうな顔をしてから目を伏せ、

『…………あぁ、沢山居るさ』

と言った。

その声を聞いた時、俺は無意識に

「俺も居るんだ。会いたい奴が」

と言っていた。