殺す少女と堕ちる男達 1

そうだ。今はお風呂の前の廊下にある長椅子に、私は正座させられている。いや、させられているというか、樹が怖くて自然とこうなった。

そして、私の目の前には鬼が2人立っている。

「ナル、分かってるの?」

『…………はい』

「どうするの?」

『…………分かりません』

「……………………」

「……………………」

「え、何、これどういう状況?」

仁が声を上げるが、答える者は誰もいない。いや、皆、いつもは無口な樹が怒ってるのにびっくりしているのだろう。