殺す少女と堕ちる男達 1

すると辰巳はナルちゃんの方を見て、

「……何?今の彼女?」

と言う。

……違う、そうじゃない。

「違うよ、ナルちゃんは「また誰かから奪ったの?本当に趣味悪ぃよな」ッッ」

違う、違うんだよ、違うんだって

「お前は変わらねぇな」

だから、聞いてってば、

「ったく、もう会いたくなかったよ」

そう言うと、辰巳は横を通り過ぎて去っていった。

残されたのは、静かな空間と俺とナルちゃん。


まぁ、ナルちゃんの事だ。今の会話でほぼほぼ理解したんだろうな。……軽蔑されちゃうかな。