殺す少女と堕ちる男達 1

パーカーの下にあったのは、、、黒地に真っ赤な椿の描かれたビキニだった。すごくスタイル良いな、なんて思いながらでも、やっぱり目が行くのは、、肩にある大きな傷だった。

「…………それ、庇った時の?」

そう言うと、ナルちゃんは驚いたような顔で俺を一瞬見る。

『…………瞬に聞いたのか。、、まぁ、そうだな』

「…………そっか」

その傷を見ると、つい顔を顰めてしまう。こんな危険なことはやめてほしい。そんな事はみんな思ってる。、、でも、そんな事、何も知らない俺達が言う資格なんてない。

『…………そんな顔すんな。もう治ってる』

「……あはは、ごめん」

ナルちゃんにとってこんな傷、どうってことないのかもしれないね。でも、その傷を見て心を痛める人は、沢山いるんだろうな。

と、そんな事を思っていたら

「…………じ、ん?」