｢まぁ、ナルは俺達が近くで見てますから、安心してください｣

瞬がそう言うと、

｢お前が危険なんじゃねぇか！｣

そんなことを言う光一。

……ってか全く話の内容が分かんねぇ。

｢俺はナルの了承なしに手は出しませんよ｣

｢了承があっても出すな！｣

｢……おい、お前ら。ナルが意味わかんねぇ事をいいことに本人の前でそれを言うんじゃねぇ｣

…………なんか疎外感。

｢ナル、こいつらの言うことは聞かなくていいからな。それより旅行は瞬と樹のそばを離れんなよ。男になんかされそうになったら、男の急所を蹴れ｣

そう言って私の頭を撫でる咲夜。やっぱり咲夜が1番良い奴だ。

『…………うん』