殺す少女と堕ちる男達 1

……ほんとに、ナルちゃんにはお見通しなんだね。
今の言葉は、きっと俺にしか分からない。っていうか、そんな顔って、俺どんな顔してたかな?

「、じゃあ戻るね。バイバイ」

ナルちゃんの言った事には答えずに、その場を後にする。

そんな顔をするならやめろ。か。



……でも、止めるなんて事出来ない。




だって、そうしなきゃ……





「あ、仁お帰りぃ〜」

俺は、また笑顔を貼り付けて笑うんだ。

「ただいま〜」