殺す少女と堕ちる男達 1

「お前、連れと着てんのか?」

「あぁ、まぁね」

「ならさっさと戻れよ」

そんなに追い払うようにしなくてもいいじゃん。まぁ、ナルちゃん大好きなこの2人からすると、さっきの俺の行動にイラついてるのは一目瞭然だけどね。

「そうだね。女の子を待たせるのはいけないね」

そう言ってナルちゃんにに向き直ると、

「ッッ」

すごく真剣な、真っすぐな、何もかも見透かされてしまいそうな目で俺を見ていた。


『…………そんな顔をするならやめろ』

そして、それだけ言ってまた、メロンパンを頬張りだした。