《ナル、お前はなんの花が1番好きなんだ? 》

(花なんてみんな一緒だろ)

《ちげぇよ。花にはそれぞれの、美しさがある。人間のようにな。因みに俺の好きな花はな、椿っつー赤くて綺麗な花だ》

(椿?)

《あぁ。それとな、花にはそれぞれ花言葉っつーのがあってな。椿の花言葉は―控えめな素晴らしさ―、―気取らない優美さ―なんだよ。俺達みてぇだろ?》

(そうか?)














『……控えめな素晴らしさ、気取らない優美さ』