そして、テストの結果が貼り出される日が来た。
私はあらかじめ点数は知っているのでどうでもいい。というより、今日放課後に行く葵の見つけたパン屋のメロンパンを早く食べたい。

そんなウキウキ気分の私と、すごくオーラの暗い瞬と樹。

「うわお、凄い温度差」

「……本当ですね」

「………………」

「………お前すげぇな。色んな意味で」

「あ!ナル!おはよ〜」

『……おぉ葵、おはよ』

そして、もう既に貼り出された紙の前にいた5人。結果は分かっているが、一応見てみる。

「有栖川成美 0 ―1200 300/300」

おぉ、見事にビリだ。