それから、来るテスト来るテストで、私は名前を書いて寝るという行為を繰り返した。


そして、それを続けること数日目。やっとテストが終わった。そして思った通り、前の席の2人は塵と化していた。本当に早く諦めて良かった。

「よぉナル!余裕そうだな。テストどうだった?」

前の席からきた拓哉が話しかけてきた。

『……あぁ、予想通りだった』

「……ん?それはどっちの「ナーールーー!!」」

拓哉の言葉を遮って教室に入ってきたのは葵だった。

「ナル〜、おつかれ〜」

どうだった?と聞かずにニコニコしている所だけを見ると、葵は同士なんだと感じた。

『……あぁ、お疲れ葵』

…………どうせ葵も寝てたんだろうけどな

「そうだ!ナル!今日僕の行きつけのコーヒーショップ行かない?」

…………………その可愛い顔でコーヒー好きとは…