僕達は、千桜での用事があると言っておきながら学校に居る。不思議に思って何か聞いてきても可笑しくないのに、

「ナル〜久しぶり〜」

『……さっき会ったばっかだろ』

何も聞かないんですね。

絶対に深くは追求してこない。それなのに葵の事を知ると、大怪我を負いながらも母親を救出し、結果的に葵も救われた。なのに何も無かったかのように振る舞い、葵にも自分が助けたとは伝えない。



あなたは本当に、読めない人ですね。

それでも、いつかあなたの全てが分かる日が来るのでしょうか。

そのとき私達は、あなたの隣に居ることができるのでしょうか。