学校に着くと、5人が校門の前にいた。

そして、

「あ!ナル〜!」

と、すぐに気づいた葵が走って駆け寄ってきた。

うん、いつも通りだな。上手くいったか。いや、一昨日葵の母親が西城組を出て行った時から分かってた。

『……おはよ、葵』

そう言うと、葵は満面の笑みで

「おはよう!」

そういった。

「おい、なんだよ。いつにも増して葵の機嫌がいいぞ」

「本当だねぇ、何かあったの〜?」