殺す少女と堕ちる男達 1

「え!ナル!なんで!っていうかその怪我どうしたの?」

あ、やべぇ。パーカーのチャック上まで上げてなかったから、胸ら辺の包帯が丸見えだった。

慌ててチャックを上まで上げる。

『……んーと、転んだ』

「え!また?!」

『……んー。それより葵。葵に用がある人がいるんだ。今から話せるか?』

「僕に用?話せるけど……誰だろう……」

『……行けば分かる』

そう言って、葵を車に乗せて、公園の前まで行ってもらう。

「ここにいるの?」

何も知らない葵は、コテンの可愛らしく首を傾ける。

『あぁ、そうだ』