殺す少女と堕ちる男達 1

すると、瞬と樹が壁に寄りかかっていた。

『……ゲッ』

「ゲッ、じゃねぇよ。何してんだ病人が」

『……わりぃ』

「はぁぁ、ったく。……そういう事かよ。通りであの女の人、どっかの誰かに似てると思った」

『盗み聞きとか趣味わりぃぞ』

「聞こえたんだよ、盗んだ訳じゃねぇ」

『チッ』

「………………ナル、頑張ったね」

そう言うと頭を撫でてくる樹。いつも撫でる側だから、変な感じだが、、、、嬉しかったりもする

「ふふ、可愛い」

「おいナル、お前なんで樹にだけ甘いんだよ」

『…………別に』

「ったく」