殺す少女と堕ちる男達 1

泣き止むまで背中を摩っていた。葵のように。
葵の母親は泣き止むと、

「……全て、伝えるわ。葵に」

そう、力強い目で言った。

その目は、葵とそっくりだった。



『…………今日の放課後。6時に南公園へ』

それだけ言って部屋を出た。