泣き止むまで背中を摩っていた。葵のように。 葵の母親は泣き止むと、 「……全て、伝えるわ。葵に」 そう、力強い目で言った。 その目は、葵とそっくりだった。 『…………今日の放課後。6時に南公園へ』 それだけ言って部屋を出た。