殺す少女と堕ちる男達 1

「はい」

中からでてきたのは、びっくりした顔の葵の母親だった。

「ッッ、あなた!体は大丈夫なの?」

『わりぃ、それより入れてくんね?外出てんのばれたら怒られる』

そう言うと、素直に部屋に入れてくれた。

そして、向き合ってソファに座る。



『…………私が怖いか?』

「ッッ、それはッ」

『いい。怖くて当たり前なんだ。私は人殺しだからな』

「っそれでも!あなたは私を助けてくれた。あの男から、解放してくれた。感謝しても、しきれません」

『…………そうか。なら私はあなたの願いを聞いた。それなら、あなたは私の願いを聞いてくれ』

「え?」