殺す少女と堕ちる男達 1

「ナル」

『…………はい』

「昨日、ナルが倒れた後熱計ったら8度7分もあったよ」

『…………まじか』

「出血多量で貧血にもなってたし」

『…………まじか』

「なんで言わないの」

『……………………』

「ナル、僕達凄い心配したんだよ?ナルが倒れた時だって……」

『……ごめん』

「でも、僕だって昨日、ご飯食べなかった時に気づくべきだったんだ。ごめんね」

『違う、樹は悪くない』

私が勝手に言わなかっただけなのに、それで樹がこんな顔をするなんて間違ってる。