殺す少女と堕ちる男達 1

目が覚めたら、そこは自室だった。 体を起こすと、痛みが走り顔を顰める。体を見ると、肩から胸にかけて包帯が巻いてあり、太ももにも巻いてあった。

ふと時計を見ると、9時を指している。辺りが明るいため、朝の九時だろう。という事は、昨日あれからずっと寝ていたという事か。

最後の記憶は、、、確か任務を終えて瞬と会話をしていた気が……

と考えていると、

ガチャ

部屋に樹が入ってきた。

「ナル!気がついたんだね、良かった」

『………………樹、学校は?』

「休んだよ。ナルを置いて行くわけないでしょ」

すると樹は、真剣な顔をして詰め寄ってきた。