殺す少女と堕ちる男達 1

そう言われて、一気に緊迫した空気が無くなる。

『……若、波崎組を知ってるか?』

「波崎組……か。随分と酷い組だな」

『あぁ、そこの組の事だが。今日、そこの組で、人質を取られ強制的に位置させられている人間に会った。人質はその人間の息子だ』

「人質?そんな話は1度も聞いたことがないぞ」

『誰も人質を守るため口外しなかったんだろう』

「……………そうか」

『人質を取られている人間は、他にも多数いるらしい』

「なるほど、それは捨て置けないな。すぐに波崎組について詳しく調べる」

『頼む』

それだけ言って部屋を出ようとする。と、

「……成美、知り合いだったか?」

『…………なんで』

「いつもより落ち着きがない」