それからしばらくハンカチで目を抑えていた。
ナルは、黙って僕の隣で、ただ静かに背中を摩ってくれていた。その温もりが、どんなものよりも温かくて、気持ちよかった。
『……落ち着いたか?』
「うん、ありがとう」
『目、もう赤くないな』
そう言ったナルの声は、すごく優しかった。
「うん、聞いてくれてありがとね」
『…………葵、頑張ったな』
「え?」
『……辛い想いを思い出してでも、話してくれた。葵は強いよ』
「ッッ、ありがとう、ナル」
何でかな。ナルに聞いてもらって、頑張ったねって、強いねって言ってもらえただけで、心が軽くなった気がした。
ナルは、黙って僕の隣で、ただ静かに背中を摩ってくれていた。その温もりが、どんなものよりも温かくて、気持ちよかった。
『……落ち着いたか?』
「うん、ありがとう」
『目、もう赤くないな』
そう言ったナルの声は、すごく優しかった。
「うん、聞いてくれてありがとね」
『…………葵、頑張ったな』
「え?」
『……辛い想いを思い出してでも、話してくれた。葵は強いよ』
「ッッ、ありがとう、ナル」
何でかな。ナルに聞いてもらって、頑張ったねって、強いねって言ってもらえただけで、心が軽くなった気がした。

