殺す少女と堕ちる男達 1

その時、ただ純粋に、ナルに聞いて欲しいと思った。

「……ナル、聞いてくれる?」

『……あぁ』

「……ありがとう」

それを聞いてから、少し息を吸って吐いて心を整える。

「あの人はね、、僕の、母親なんだ。。僕さ、小中学生の頃、いじめられててさ。友達なんて1人も居なかったんだ。それでもさ、お母さんがいたから、僕、折れないでいることが出来たんだ。早くに死んじゃったお父さんの分まで働いて、それでも辛い素振りなんか見せなくて。いつも、僕の事を第1に考えてくれた」

『うん』

「沢山支えてくれた。たくさん面白い話もしてくれた。沢山勉強も教えてくれた。沢山、愛情もくれた。沢山、沢山……」

そう話しているうちに、流れ出てくる涙。
あはは、僕かっこ悪いな。

「お母さんが居てくれれば、それで良かった。なのに、なのに……」

『うん』