ということで、葵と2人でカフェの外に出て、すぐそこにあったベンチに座る。

「疲れたねぇー」

お前は漫画読んでばっかだったしゃねぇか

「ナル、赤点逃れるといいね〜」

『お前もな』

「あはは〜確かに〜」

随分余裕だな……と、そんな話をしていると……

「……え、葵?」

「ッ、な、何で……」

「葵なの?葵なんでしょ?」

そう言って近づいてくる女の人。歳は30代後半くらい。それにしても、

「な、何だよ!何でここに居るんだよ!」

……穏やかじゃねぇな