教室の扉を開けると、暗い部屋に射し込んだ光が、黒くて大きなピアノを照らしていた。
自然と足がそっちに向かう。
『 …………いいピアノだな』
そして、蓋を開けて、音を1つ鳴らす。
ポ────ン
静かな部屋に、鍵盤の音だけが響く。
椅子に座ると、ギシッと音が鳴る。
視界を遮るフードを取って、両手を鍵盤の上に置く。
「♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪」
月光第三楽章
頭に浮かんでくるその顔を、打ち消すように音を奏でる。それでも消えないあいつの顔。
それでも浮かんでくるあいつの言葉。
〔 成美、びっくりした?〕
〔成美、愛してるよ〕
〔また会おうね。今度は殺してあげるから〕
あぁ、クソっ
自然と足がそっちに向かう。
『 …………いいピアノだな』
そして、蓋を開けて、音を1つ鳴らす。
ポ────ン
静かな部屋に、鍵盤の音だけが響く。
椅子に座ると、ギシッと音が鳴る。
視界を遮るフードを取って、両手を鍵盤の上に置く。
「♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪」
月光第三楽章
頭に浮かんでくるその顔を、打ち消すように音を奏でる。それでも消えないあいつの顔。
それでも浮かんでくるあいつの言葉。
〔 成美、びっくりした?〕
〔成美、愛してるよ〕
〔また会おうね。今度は殺してあげるから〕
あぁ、クソっ

