殺す少女と堕ちる男達 1

「五十嵐さんがここまでするの珍しいね」

すると、葵が色々書き込まれたプリントを覗き見て言う。

『そうなのか?ってか五十嵐さんって 』

「あぁ、五十嵐さんってね、僕達千桜の先代なんだよ!だから敬語なんだ!」

『へぇ、だからあんなに威圧的なのか 』

「アハハ、そうかも〜」

そんな事を話ながら、教室へ向かう。
葵はこれでも私の1つ上らしく、階が違うので途中で別れる。

「じゃあねぇ、ナル」

『あぁ、ありがとな 』

教室に戻ると、まだ瞬達はいなかった。
やっぱり、怪我のこと聞かれたかな。
大体分かってた。仁が葵と職員室に行くように言った事だって、わざとなんだろう。

…………はぁぁぁ

そんな事を考えているうちに、チャイムがなり、授業が始まった。