殺す少女と堕ちる男達 1

ドアを閉めてナルの方へ向かう。

『肩痛てぇんだ。髪、拭いてくんね? 』

…………こいつは、なんでこんなに無防備なんだ

「たくっ貸せ」

そう言ってタオルを受け取り、ナルの長い髪を拭く。そして、拭いていると、肩の包帯に血が滲んでいるのが見えた。

その時、ギュッと、心臓を掴まれたような感覚になった。

「……怪我、肩だけか?」

『…………いや、あとお腹と足 』

「たくっ。てかどうせ包帯巻いただけなんだろ。薬塗ってやっから、こっちこい」

そう言ってソファに座らせ薬を取りに行く。

「よし、包帯取るから肩出せ」

『あぁ』

そう言うと、服をグイッと横にやり、肩を出す。

ってか、なんかヤバくねこれ。

「と、取るぞ」