すると、樹が自分の服を破り、私の足やお腹などの出血点に巻いていく。

『ありがとな、樹 』

「ううん、早く手当てしないと」

行こうと言って肩を貸してくれる樹。そして、素直に肩を借り、出口へ歩いていく。


外へ出ると、私達以外は、みんな揃っていた。

「ナル!お前怪我してんのか?!」

「ナルさん大丈夫ですか?」

『ちょっと切っただけだ。心配すんな』

「すみません!俺のせいっす!俺を庇ったから」

『ちげーよ、ってかほんと気にすんな。メロンパン食えば治るから 』

「じゃあ自分、メロンパン10個買ってくるっス」

『おぉ、行ってこい 』

「はい!」