え、と思ってカバンから携帯を出すと、間違いなく私のだった。仕方なく携帯を持って教室を出る。後ろからなにか聞こえたが、無視だ無視。

ピッ
「あ、もしもしボスっすか?」

「……………………………お前かよ」

「えー、なにそれ酷いっス!」

「ってか今授業中だったんだけどな」

「あ、やっぱりっすか!そうだと思ったんすよね〜」

…………ならかけんな

『…………んで、何かあったのか? 』

「あ、はい!聞いて驚くっス!今さっき、環さんが弟さんと一緒に帰ってきたっス!」

『 は?光一と春馬がか?』

「はい!今リビングに「何何、啓太誰と喋ってんの?」はい、今ボスに環さん帰還の電話を入れて「え、ナル?ちょっと貸せ」うぉ!」

「もしもしナルか?久しぶりだなぁ。お前学校行ってんだって?」

『 あぁ、久しぶり光一。若に言われてついこの前からな』

「はは、お前もJKか‪w」