そして、両手を少し運動させてから、鍵盤におく。
「♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪」
リストの、「愛の夢」だ。とても好きな曲。
ピアノは、剣を教えてもらい始めた時から、美香子さん(西城美香子。琉さんの妻)に息抜きとして、この部屋で教わっていた。このピアノは美香子さんのものなのだ。小さい頃は、よくこのピアノの横に置いてあるカウチに座って、美香子さんのピアノを聴いていた。
美香子さんのピアノは、とても華やかで大好きだった。
でも3年前に、病気で亡くなってしまった。
亡くなる前に、美香子さんはこのピアノを私にくれると言っていた。ずっと引き続けてほしいと。
でも私は、首を縦にはふらなかった。
何故なら、このピアノは、夫の琉さんが、美香子さんにプレゼントしたもので、美香子さんの宝物だからだ。だから私は、美香子さんのピアノで、美香子さんに聞いてもらう為に引き続けると約束したんだ。
それから、どんなに忙しくても、週に5回は弾くようにしている。
きっと今も、あの世で微笑みながら、聞いてくれているんだろうな。
「♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪」
リストの、「愛の夢」だ。とても好きな曲。
ピアノは、剣を教えてもらい始めた時から、美香子さん(西城美香子。琉さんの妻)に息抜きとして、この部屋で教わっていた。このピアノは美香子さんのものなのだ。小さい頃は、よくこのピアノの横に置いてあるカウチに座って、美香子さんのピアノを聴いていた。
美香子さんのピアノは、とても華やかで大好きだった。
でも3年前に、病気で亡くなってしまった。
亡くなる前に、美香子さんはこのピアノを私にくれると言っていた。ずっと引き続けてほしいと。
でも私は、首を縦にはふらなかった。
何故なら、このピアノは、夫の琉さんが、美香子さんにプレゼントしたもので、美香子さんの宝物だからだ。だから私は、美香子さんのピアノで、美香子さんに聞いてもらう為に引き続けると約束したんだ。
それから、どんなに忙しくても、週に5回は弾くようにしている。
きっと今も、あの世で微笑みながら、聞いてくれているんだろうな。

