朝の6時。黒いカーテンを開けて朝日を浴びる。
眩しい光に目を細め、いつもの光景を眺める。
それからクローゼットに向かい、黒い制服を取りだし、背中に描かれたグリフォンを見る。
グリフォンは、鷲の翼と上半身、ライオンの下半身を持つ伝説上の生き物とされている。
もちろん、この制服は学校の制服などではない。
私が率いる組織の制服だ。
グリフィンはその組織の紋章。
そしてその制服を身に纏う。
この制服は、上に黒いベスト、下に黒い短パンを着て、その上から膝下まである長い制服を羽織り、ウエストでベルトをする。
そして長いブーツ。これも黒だ。
全身真っ黒だが、組織のイメージカラーは
これくらいが丁度いい。そして壁に立てかけてある刀を手に取り、部屋を出る。
何時いかなる時も戦えるように、刀は常に手に持っている。これはあの人の教えだ。
長い廊下を歩き、階段を降りる。ここは3階だから、少しめんどくさい。
そして階段を降りてすぐ右のドアを開け、部屋に入る。