決心した私は、お風呂に入ったあと、温かいほうじ茶を淹れて周さんの寝室へ向かった。彼が眠る前にお茶を飲みたがっていたので、私も一緒に一服するつもり。
就寝前にはカフェインが少ないほうじ茶が最適だ。煎茶も水出しすればカフェインをほとんど含まずに抽出できるのだが、今日は時間がないので断念した。
蓋をした湯呑を載せたトレーを手に、ドアをノックする。返事が聞こえ、緊張気味にドアを開けた直後、私は目を丸くした。
お風呂上がりの彼は、見目麗しい浴衣姿だったから。縦縞模様が入った藍色の生地に、明るめの灰色の帯が映えている。
似合いすぎているし、スーツのときとはまた違ったセクシーさを醸し出していて……さらにドキドキしてしまう。乾かしたばかりのラフな髪も、普段はお目にかかれない緩さを感じるし。
おそらく仕事用の資料を見ていた彼は、「ありがとう。そこへ座って」とテーブルへと私を促した。ぎこちない動きでラウンドテーブルに湯呑を置き、なんとなく問いかける。
「い、いつも浴衣なんですか?」
「ああ。家ではな」
なんと風流な……。そりゃあジャージ姿には欲情しませんよねぇ。ご本人が男の色気ダダ漏れなんだもの、納得だ。
就寝前にはカフェインが少ないほうじ茶が最適だ。煎茶も水出しすればカフェインをほとんど含まずに抽出できるのだが、今日は時間がないので断念した。
蓋をした湯呑を載せたトレーを手に、ドアをノックする。返事が聞こえ、緊張気味にドアを開けた直後、私は目を丸くした。
お風呂上がりの彼は、見目麗しい浴衣姿だったから。縦縞模様が入った藍色の生地に、明るめの灰色の帯が映えている。
似合いすぎているし、スーツのときとはまた違ったセクシーさを醸し出していて……さらにドキドキしてしまう。乾かしたばかりのラフな髪も、普段はお目にかかれない緩さを感じるし。
おそらく仕事用の資料を見ていた彼は、「ありがとう。そこへ座って」とテーブルへと私を促した。ぎこちない動きでラウンドテーブルに湯呑を置き、なんとなく問いかける。
「い、いつも浴衣なんですか?」
「ああ。家ではな」
なんと風流な……。そりゃあジャージ姿には欲情しませんよねぇ。ご本人が男の色気ダダ漏れなんだもの、納得だ。



