無愛想で厳しいところもあるが、正直かつストレートで、自分の意思をしっかり持っている。普段の私を知ってもむやみに否定しないどころか、まだ求めてくれる。
そんな彼と、私ももっと同じ時間を過ごしてみたい。こんなに風変わりな人に会ったのは、私だって初めてだから。
突然クスクスと笑う私を見てやや怪訝そうにする彼に、飾らない言葉を投げる。
「一柳さんって、変わってますね。私もあなたには興味を引かれてばかりです」
訝しげにしていた彼の目が、真剣なものに変わった。それをしっかりと見つめ、たった今自分の中に湧き上がってきた思いを伝える。
「あなたについていくのも、名家の嫁に相応しい女性になるために努力するのもいいかも……って、直感しました。私も、自分の勘を信じてみたい」
これまでずっと、ラクばかりしてきた。日頃の生活だけじゃなく恋愛においても、愛想を尽かされたら終わりでいいや、と面倒になりそうなことは避けていた。
ここらで一度、誰かと作る幸せのために精一杯尽くしてみてもいいんじゃないだろうか。
女として生まれた以上、女にしか得られない苦労も幸せも、味わわなければ損だ。そう思い始めたのだ。
そんな彼と、私ももっと同じ時間を過ごしてみたい。こんなに風変わりな人に会ったのは、私だって初めてだから。
突然クスクスと笑う私を見てやや怪訝そうにする彼に、飾らない言葉を投げる。
「一柳さんって、変わってますね。私もあなたには興味を引かれてばかりです」
訝しげにしていた彼の目が、真剣なものに変わった。それをしっかりと見つめ、たった今自分の中に湧き上がってきた思いを伝える。
「あなたについていくのも、名家の嫁に相応しい女性になるために努力するのもいいかも……って、直感しました。私も、自分の勘を信じてみたい」
これまでずっと、ラクばかりしてきた。日頃の生活だけじゃなく恋愛においても、愛想を尽かされたら終わりでいいや、と面倒になりそうなことは避けていた。
ここらで一度、誰かと作る幸せのために精一杯尽くしてみてもいいんじゃないだろうか。
女として生まれた以上、女にしか得られない苦労も幸せも、味わわなければ損だ。そう思い始めたのだ。



