まだまだ他人事の気分で手を動かしていると、心晴さんも作業をしながら問いかけてくる。
「その彼とは次はいつ会うの?」
「あ、日にちとかはまったく……むしろ、本当にまた会えるのかどうか」
「えー、そんな感じ?」
首を傾げて答える私に、心晴さんは拍子抜けした様子で、さらに眉をひそめた。
『また来る』とは言っても、それがいつになるのかは不明だ。父にも結婚話をしていたくらいだから、おそらく冗談ではないのだろうけど、いまいち信用できない。
「まあ、来なかったらこのまま平凡な日常が続くだけです」
「ちょっと、頼むわよ御曹司様! 私と希沙ちゃんに胸キュンを~!」
私がさっぱりした調子で返した途端、心晴さんは顎の下で手を組み、お天道様に向かってお祈りしていた。
確かに、干からびた私にも胸キュンは必要なのかも……と思うと、苦笑するしかなかった。
午前中の収穫を終えたら、パートさんたちは工場内の休憩室に集まり、各自持ってきた昼食を食べる。
私たち家族はだいたい自宅に戻るが、外に出る人もいれば休憩室に行くこともあり、日によってまちまちだ。今日の私は、自宅で適当に昼食をとるつもり。
「その彼とは次はいつ会うの?」
「あ、日にちとかはまったく……むしろ、本当にまた会えるのかどうか」
「えー、そんな感じ?」
首を傾げて答える私に、心晴さんは拍子抜けした様子で、さらに眉をひそめた。
『また来る』とは言っても、それがいつになるのかは不明だ。父にも結婚話をしていたくらいだから、おそらく冗談ではないのだろうけど、いまいち信用できない。
「まあ、来なかったらこのまま平凡な日常が続くだけです」
「ちょっと、頼むわよ御曹司様! 私と希沙ちゃんに胸キュンを~!」
私がさっぱりした調子で返した途端、心晴さんは顎の下で手を組み、お天道様に向かってお祈りしていた。
確かに、干からびた私にも胸キュンは必要なのかも……と思うと、苦笑するしかなかった。
午前中の収穫を終えたら、パートさんたちは工場内の休憩室に集まり、各自持ってきた昼食を食べる。
私たち家族はだいたい自宅に戻るが、外に出る人もいれば休憩室に行くこともあり、日によってまちまちだ。今日の私は、自宅で適当に昼食をとるつもり。



