『これは?』

『うーん…。航大が書いたものだろうな。
病棟で書いたものだろうが…
たぶん伝えておきたかったんだな。
中を見たら誠実くんに…だと分かったからな。
病室の枕の下から出てきた。』



アイツ……





アイツ…


こんなに苦しい時によくも書いたな…。




字は汚くて読みづらかった。






【誠実へ…
俺はじこにあったけど、お前は健康にいてくれよ…。
そして…。
光里のことごめん…。
好きになって、
でも支えてやれない…。
きっと…くるしむはずだから。
この先は、誠実にお願いしたい。
俺からのおねがいだ…。ありがとうな。
航大】






光里のことを頼む趣旨の内容だった。


分かってはいた…
分かっているつもりではいた…