ふたりはたくさんのデートを1日の間にした





『ありがとう…気をつけてね。』

『ありがとうな、またな。おやすみ』





車を降りる前に、お互いにかけるひとこと…




ふたりは抱き合う身体を離し、
軽くキスした。





『またね…』

『またな…おやすみ』





パタン__……





車のドアを閉めて、
私は手をふると
阿佐くんも手をふりながらいる…






車をバックさせて、
ハンドルを切り返して去っていく…






見えなくなるまで見ていた…




優しいな…
温かいな……






自宅に入って、
私はすぐに携帯を眺めながら…メールを打つ




【航ちゃん♡
ありがとう。楽しかった。おやすみなさい。
大好き。  光里♡】





阿佐くん、
まだ運転中なのかな…


いつもならすぐにでも返信は来るのに…
なかなか来なかった





確かに、
この場所からだと…阿佐くん家までは40分はかかる。






眠れずに、
返信が来ていないか確かめていたけど…一向に来る気配はない



夜中の12時…



近くの県道の方から大きな音が聞こえてくる。