『うん。いつも会えるし…。
仕事に備えて…。』

『ありがとう。そんな光里が好きだ……』

『もうっ。く…苦しい……んっんっ』





車のシートを倒して、
阿佐くんの唇が重なる…




やっぱり幸せ…

本当に幸せ…




そう実感していた……

阿佐くんが好きだから。





言っていたとおり、
日づけが変わる前までの間…


車の中でも、
大好きな阿佐くんの肌を感じつつ…



ひとつになって、
愛をめいっぱい感じた…。





阿佐くんの温かな愛を感じること、
それはなくてはならないものだったから。





この日、
幸せすぎてわからなかった…



この日の、この時間がなくなるなんてこと嫌だった。



私たちは3ヶ月の間…

たくさんのデートをした。


最後のデート…
最後の時間…

最後の表情…
最後の言葉…
最後の時間……



ふたりのデートがお別れを告げたのはこの直後だった。




愛がなくなるなんてことが……


大切な人とのお別れが来るってことを…