阿佐くんの真剣な気持ちを知って、
誠実の迷う気持ちも知って……



しかし、
関係が壊れなかったのは誠実の包容力があったからなのかな。





でも…妬いてるよね?



誠実がバイトに明け暮れて帰って来た日は、少なかった。



実家にそのまま帰っちゃうことだって増えた。



そこへ阿佐くんが来てしまう日が多くなっていたから。



会う日は間違いなく、
身体の関係があったんだもん。




誠実がいながら…


誠実との別れが見えてもいたんだけど…


誠実は誠実で、
素直に言ってくれていた。


『ごめんね。苦しいけど…必ず幸せにできる日は来るって信じる』_


私はその言葉を信じることにした。





だから、寂しさを紛らわせたあの頃…
阿佐くんを簡単に受け入れてしまった。