文化祭前日_…



夜まで続いた最終的なチェック。


全校生徒の前で踊るダンス。

全員が追い込まれ、全身全霊をかけて…全身筋肉痛になっていた。



全員が帰路につくなか、
俺は光里といっしょに夜道を歩いていた。




『もうキツイ…明日、終わらないかなぁ』


光里の口から溢れたため息。



『みんな同感だ、頑張ろう!』

『頑張ろう!』



いつも見せる笑顔で俺を見て微笑む。



『痛い…。足のマメとか災難だよ。でも明日が終わればしなくていいんだよね!』


って、
その表情は自信に満ち溢れている。



俺はウンウン…と頷く。



少し寒くなった10月終わりの夜道、
それでも居心地がいい。